管理栄養士&トレーナーの吉田尚弘です。
3大栄養素である糖質、脂質、タンパク質。
まずはこれらの栄養素について簡単に説明します。
基本的に糖質はご飯や麺類などデンプンと呼ばれるブドウ糖がつながったもので
脂質は牛脂などの動物性脂質、オリーブオイルなどの植物油。
そしてタンパク質ですが、この場合のタンパク質は肉や魚、大豆食品に
含まれるたんぱく質になり、肉などに含まれる脂質は除外して考えます。
さて、どの栄養素も私達の代謝には欠かせないものですが
基本的に糖質&脂質そしてタンパク質には役割として大きな違いが二つ
あります。今回はそれをご紹介しましょう。
1、糖質&脂質はエネルギー源でありタンパク質は体の材料になる。
糖質と脂質は活動する時のエネルギーとして使われますが、タンパク質はホルモン、皮膚、爪、筋肉など体を作る材料になります。
2、糖質&脂質は蓄えられるが、タンパク質は蓄えることができない。
糖質と脂質は活動エネルギーとして使われず余ったものは体脂肪という形で蓄えられますが、余ってしまったタンパク質は尿として排出されてしまいます。残念ながらタンパク質は脂肪のように蓄えておくことができないのです。
人間は飢餓の歴史を繰り返し、活動するためのエネルギー源を体脂肪で確保する能力を獲得してきました。しかし飽食の現代、その機能が逆に疎まれているという皮肉な結果となっているわけです。
人間の歴史の中で、今はある意味異常なのかもしれませんね。